家族写真の極意。
みんなに感情があって、みんなが主役であること。
お父さんもお母さんも長男も長女も真ん中も末っ子も、
登場人物は全て魅力的でないとね。
黒澤明監督ばりに、私もそう思います。
家族ですから、当然老若男女のそろい踏み。
大人だろうが、子供だろうが、赤ちゃんだろうが
皆考えていることがあります。
それぞれの気持ちを多少なりとも知ろうとする作業。
そしてそれぞれの関係性を知ろうとする作業。
被写体の心を垣間見ると、
私の感じたそのままが写真に写り込んできます。
それはすごく特別でオリジナル!とかではなく、
“極自然”なそれぞれの家族情景。

子供は、なかなか写真には協力体制ではないですが、
当然です。面白くないから。
私の昔の写真なんて、ほとんど仏頂面です。
でも、それも”極自然”な私で、
振り返って写真を見る今、
仏頂面でもとても幸せな気持ちになります。笑

ちなみに、子供達は、かなりの確率で、私が写真を撮る人ということは分かってるので、
多分、笑顔で写った方がいいんだろうな〜(お父さんお母さんが喜ぶ)ということを知っています。
自分のためというより、お父さんお母さんが喜ぶことをしたい、という気持ちがどこかにあります。
その思いはプレッシャーになって、いろんな形で現れます。
すんなり笑顔を作れる子もいれば、うまくできるか不安で写ることすら避けてしまう子もいます。
けれどどの子も、実はみんな、結構ちゃんと写りたいと思ってる。

だから、子供が大好きなことができる場所で撮影できると、
いい表情になるきっかけをたくさん作れます。

別に、すぐ撮れなくていいんです。

でもいろんなものが解けた後は、
大人の何倍もいい表情するから、たまらないのね。

赤ちゃんは、
とにかく、安心が出来て、気持ちよくて、
楽しければ良し。笑

でもたまに、
誰よりも家族のこと客観的に見てるんじゃないかと思う
表情するときありますね。

「僕のママ綺麗でしょう」
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