「私もそこそこ、うまく撮れるようになったかなあ〜」
と思っていた頃、
「娘はこんなことしない。」
と、新婦のお母様から指摘を受けたことがあった。
その写真は、私がメイク中に指示をしたものだった。
当時、その写真を撮ることは、 マニュアルに入れていたくらい、自分にとっては普通のこと。
ご指摘を受けたその時も、 素直に受け入れてはいなかった気がする。
ただその記憶はずーっと残った。
なんでその写真を撮ったのか?
本当にその写真を二人が欲しいのか?
その一件がきっかけというわけでもないけれど
当日本当に起こったこと以外を撮ることに、
私、という人間によって、コントロールされた写真に、
強く違和感を感じるようになった。
なんで嘘を撮ってるんだろう。
私が本当にいいと思えるグッとくる写真は、
やっぱり私が直接的に指示をしたものではなく、
本当に訪れる、ふとした瞬間の美しさにある。
そんな写真をより多く撮ってくるのが、
今の私が目指したい、
wedding photographerです。
ちょっとだけ意思のある空気のような存在で写真を撮りたい。
いろんなwedding photographerがいます。
どのフォトグラファーも、それぞれのアイディアや主義を持って撮影しています。
そのどれも間違いはなくって、
被写体が喜んでくれさえすれば、
全てが”正解”
最近仲良くなったBARのママの口癖。
“正解”
私にとっては、やっぱり
結婚写真はドキュメンタリーであることがとても魅力的。
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