2年前くらいに、
母親が私の家に珍しく泊まりに来た時
1合の土鍋をくれました。
「5分で炊けるのよ!」
5分で炊けるなんてめっちゃいいじゃん。
でも5分は嘘でした。
生まれてから今まで炊飯器で炊いたご飯を普通に食べてきましたが、
一人暮らしをはじめてから購入した炊飯器で炊いたお米が
なぜか全然美味しくなくて、
お米を炊くこともなくなり、
愛着もないので引越しの際に捨てたので、
それ以降は、ずーっと”サトウのごはん”及び似たような商品を購入していました。
“サトウのごはん”は電チンで仕上げたとは思えないほどのクオリティー。
(それ以外のブランドは正直美味しくない。)
一食分を食べ過ぎることもないし、
なんという優れもの。。
と、”サトウのごはん”生活を気に入っていました。
母がその時に作ってくれた
1合土鍋のピカピカに光った美味しいごはんが忘れられず
そして、5分で炊けると信じながら、
何回か炊いてみました。
1回目、めちゃくちゃ焦げて食べれる米が極少。
2回目、焦げないけど芯がある。
3回目、なんだか忘れたけど失敗。
4回目、5分で炊けるなんて嘘だとわかり、レシピを見たら成功。
5回目、友達を呼んでみたが失敗。
なんだか一筋縄ではいかないのですが、
蓋を開けてみないと仕上がりがわからないソワソワ感と、
キラキラ美味しく炊けた時のハッピー感にはまり、
1合では物足りなくなり
3合土窯を購入。
その時、”サトウのごはん”との決別を決意したのです。
ちなみに私の土鍋はこれ。
土鍋で炊くのは本当に簡単です。
①研ぐ
②水につける(最低でも10分はつけたほうがいい。つけすぎはダメ。)
③強火で沸騰させる
④沸騰したら(噴きこぼれる前に)弱火にして3分
⑤火を止めて蒸らす(7分以上)
これは、柔らかめごはんが好きな私の感覚&釜によって個体差もありそうなので、間違ってても責任負いません。
お米の種類や
水につける時間や
蒸らす時間によって
仕上がりが毎回少し違う気がするので
それもワクワクです。
各地のお米を食べ比べるのがとても面白いし、
味の違いまではハッキリわからないけど、
炊けるの一瞬だし
あの蓋を開ける感動がたまらないし
日本のお米は本当に美味しいし
もう土鍋炊飯生活はやめられません。
冷やご飯はこれまためちゃ美味しいし、
冷えても、電子レンジがあればチンすればいいし、
長持ちさせるなら、ラップに包んで冷凍すればいいし、
電気炊飯器がここまで売れたのが逆にすごいな〜と思います。
今日は、土鍋で炊いたごはんがどれだけ美味しいかを語る会でした。
ご飯以外全て既製品なのが、
料理能力のなさを如実に示しています。
一応お味噌汁は作りました。
蓋を開ける瞬間はみんなで共有しました。
大の大人が「わ〜おいしそ〜」と声を揃えて言いました。
まずはお米だけ食べて
次に梅干しとだけ食べて
その次にいろいろ食べて行きました。
食べ比べたら、
電気炊飯器も土鍋も本当は味なんて変わらないのかもしれないのですが、
気分?
なんだか、お米に愛着がわくんです。
なんども言いますが、
日本のお米は本当に美味しいですね。
奇跡の食べ物です。
作って炊くまで考えた人、天才。
宮崎駿監督原作の
“シュナの旅”という漫画があるのですが、
貧困の村を救おうと幻の黄金の植物は、
稲とは言ってませんが、
稲へのオマージュが込められている気がします。
食への喜びを一番感じるお米。
ピカピカな炊き立てに感動する毎日。
不思議と、土鍋で炊くようになってからというもの、
いろんな人が私にお米をくれるようになりました。笑
今日は、母が送ってくれた、千葉産のミルキークイーン。
甘くてとても美味しかったです。
お客さんを思って、買い物するのも本当に楽しいです。
久々にネギをリュックから飛び出させました。
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