差別を嫌う人たちが、差別の無い国を作ろう!と、ある島に国を作ったとしたら、
その島は未来永劫、差別のない国になるだろうか?
という話を夫としていた。
「結局差別は生まれる」
というのが夫婦の結論であった。
その結論に至った理由はきっと、
「差別は良くない」という自分たちの中にも、差別的な感情が存在しているからだと思う。
人と違うと生まれる嫌悪感と正義感。
その考え方が大きなグループになっていけば、それが差別になる。
しかし人と違うということは絶対に避けられない。
差別は人種だけにとどまらない。
親が言っていた言葉、友達が言っていた言葉、メディアが発する言葉、
無防備である子供時代に差別的な感情に触れずに育つことはなかなか難しい。
差別は無くならないことを前提に考えた方が良いのではなかろうか。
差別は無くならないことを前提に、
争いが起きないようにする仕組みが必要なのでは無いだろうか。
今アメリカで起きている社会の分断は、人種差別に起因するが、
その背景には社会の不平等さがある。
一番の不平等は、所得による教育格差であると思う。
世界中の子供たちが、同じ水準の教育を受けることができたら、
能力に応じて働く機会を平等に与えることができたら、
そして不自由ない生活を送ることができたら、
差別があっても争いは起きずらい気がするのだ。
1、貧困をなくそう
2、飢餓をなくそう
3、全ての人に健康と福祉を
4、質の高い教育をみんなに
SDG’sの最初の4つの目標。
テロリストにだって大切な家族がいて仲間がいる。
生きている間に家族を幸せにするための選択肢がテロリストしか無ければ?
テロリストになる以外の選択肢をまわりの誰もが教えてくれなかったら?
彼らは暴力でいつか報われる日がくると信じて、死ぬかもしれない戦いに挑んでいる。
(映画『ホテルムンバイ』ではまさにテロリスト側の感情も描かれている)
差別は無くならない。
しかし争いが起きない、起こす必要がない社会は作れる。
そのような世界が続けば、
差別という言葉は、いつか消えてくれるかもしれない。
@長崎 平和公園
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