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ストロングスタイルな彼女

久々にフォトグラファーの後輩(26歳女性)と会い

その後輩と出会った頃の話をしていた。

後輩「”契約フォトグラファーならば機材無いと無理だな〜 “と言われ、面接で落とされました」

私「え?落とされたんだ!?」

後輩「むしろ、さやさん(私)に落とされました」

私「え、不採用の連絡したってこと?!」

後輩「”採用不採用の連絡します”と言ってましたが、何の連絡もきませんでした」

後輩「半年後、機材が買えるお金を貯めたので改めて電話をしたら、”1週間たっても連絡がこなかったら不採用と思ってください”と言われました(別のスタッフに)」

後輩「1週間ではなく10日後に連絡がきました」

私「誰から連絡きたの?」

後輩「さやさんです」

100万円貯めた彼女は

面接結果の連絡もよこさない会社にまた連絡し、

約束を守らない会社にまた面接をしにいき、

買うべき機材をすべて購入し、

立派にフォトグラファーになった。

何という勇気。。

私の対応のずさんさと記憶力の無さはさておき、

今時珍しいストロングスタイルな二十代女性だと思い、

そういえば、最初の面接の時も、

体育会系の部活出身でも無いのに、足を広げ、膝に拳を置き

ぶっきらぼうな受け答えで、

でもとにかく曇りの無い意欲が伝わった記憶が蘇る。

ストロングスタイルな彼女は

青年海外協力隊として海外に行くために、

稼いだお金を、旅や英会話に投資し

今年から日本人が7人しか住んでいない

ペルーのイーカというスペイン語しか使えない場所に、

ひとりで2年間、フォトグラファーとして働きに行く。

二十代なのにインスタグラムもわからずLINEも使いこないしてない彼女に、

インスタグラムのプロフィール写真だけ強引に設定させて

とにかくペルーの情景が見たいから写真をUPしてくれと

身勝手にお願いする。

ストロングスタイルな彼女なら、

必ずや何かを掴んで世界で活躍するのだと思う。

2年後会えるのが楽しみだ。

私も2年で何ができるのか考えたい。

@airport NARITA

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