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男はつらいよ お帰り 寅さん

来年1月、3年ぶりに個展を行うことになりました。

題材を何にしようか考えた時、今自分が考えていることを書き出してみました。

今年、結婚という節目を迎え、

生きて行くとはどんなことか、改めて考える機会が多くありました。

生きることを考える時、同時に死ぬ意味も考えますが、

私自身は最近、しっくりくる答えが見つかった気がします。

ひとりの生き様は、死んでもなお、人の記憶や無意識の中に残るのだなぁと。

ありきたりの言葉であるし、きっと先人たちは皆そのことに気付いて生き、

そして死ぬのではなく、今も私たち現代人の中に生きているのだなぁと。

私たちは、自分のために生きるのではなく人のために生きている。

まさにそんなことを描いている映画を今日観ました。

父が幼い私を連れて『男はつらいよ』を度々映画館へ観に行く。

30年経った今日、私は『男はつらいよ お帰り 寅さん』を観て涙する。

これは私だけの涙であろうか?

私がとる、一挙一動すべてが、誰かに伝わり残って行く可能性がある。

「子供を産む」とは、わかりやすく自分の分身を作ることのようだが、

子供に限らずとも、自分と共に過ごした人のなかに自分が残っていくのであれば、

出会う人全てが分身でありうるのかもしれない。

だからこそ、自分のとる行動には意志を持っていたい。

個展のタイトルは

『嬉しいは調和』

これは、独身時代最後の私の大発見でした。

嬉しいと感じる時、そこにはいつも調和がある。

この世にある、私が見つけることができた僅かながらの「調和」を展示できる場になればと思っています。

2020年1月14(火)から1月19日(日)まで

会場は、『嬉しいは調和』とひらめいた“わとや”にて。

空間が広く美しい”わとや”にて、のびのびと!!!

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